理屈より絵が美しいほうが強いときもある。
***********************************
服部貴康写真展 PEACE
2008年11月7日(金)〜11月26日(水)
会場 photo kanon mini gallery
***********************************
10月にggがリニューアルオープンを手掛けた写真店「フォトカノン」のミニギャラリーにて開催。写真家服部貴康が撮り続けている、静謐な子どもの世界が小さな部屋にひろがります。
photo kanon
戸越銀座商店街の写真店
東京都品川区戸越銀座2-1-3
TEL:03-5498-1641
http://www.photokanon.com/
ところで先日、渋谷シネマヴェーラで開催中の「映画作家岩井俊二の全貌」で行われたトークショーに行ってきました。岩井俊二さん、行定勲さん、永田琴さんの豪華監督3名。面白かった話題は、「Love Letter」の映画で、なくなった家がトンネルの中だったという設定に無理があったと行定さんがコメント(トンネルは山を掘るものだからそこに家が建っているはずがない)。当時助監督だった行定さんは撮影中も言い続けたらしいのだが、岩井さんと撮影の篠田昇さんの一存であえなく強行突破されたらしい。岩井さんは「ほんとだ、おかしいって17年目にして気づいた!」と笑って言っていた。それでも結果、素晴らしい画が撮れて見ている人も特に疑問に思わなかった現実。理屈より絵が美しいほうが強いことを実感させられたという行定さん。そう。
ひとつの仕事を長く続けていると、知らないうちに頭がかたくなっている。それをいかにやわらかくできるかで、いい仕事とかいい人生とかが決まると思うのです。岩井さんはじめ6月にジジで写真展をした篠田さんはまさにそのもの。実はクライアントでもあるこの写真店「フォトカノン」のオーナーさんも60歳をすぎている方ですが、その辺の20代30代よりも遥かに頭が柔軟なんです。本当にびっくりするくらい。経験を積んだ人はだいたいプライドが邪魔して簡単にやわらかくはなれないもんなのですが、まわりの若い人の意見もちゃんと聞いて、そして仕事も成功されている。そんな大人になれるように頑張ろう。
といっても毎月変わる雑貨屋をやったおけげでだいぶぐにゃぐにゃな頭になった。今思えば、カチカチだった頭をリハビリするのための2年間だったのかもしれない。毎月頭を0にする練習。その切り替えはいろんなところで役立っています。
物事がなかなかうまくいかないときは、たいてい木の枝を着け変えることからしかやり直していない時が多い。もったいないけど潔く未練を捨てて木の幹から変えられるとその前より何倍も良い木が育つ。破壊と幸せはいつでもとなりあわせです。
そんな素敵なオーナーのいるphoto kanonギャラリーでは、7日から、写真家服部さんの写真展
PEACE がはじまりま〜す。
TrackBack URL :
Comments (1)
本日は設置等ありがとうございました。
明日が楽しみです( – _ゞ ゴシゴシ
Comment by つっちー — 2008/11/7 金曜日 @ 0:57:47