2008/6/30 月曜日

篠田昇展終了しました。来月ラストは八百屋さん。

Filed under: ggのこと — Lucy+K @ 13:41:06

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篠田昇展28日を持ちまして終了いたしました。
最終日は入場制限のため30分〜1時間待ちの状況となってしまい、大変ご迷惑おかけしました。スミマセン。。今月ご来店いただきました皆様、ご協力いただきました皆様本当にありがとうございました。また奥様のいづみさんには、すっかりスタッフのようにお店にいていただき、いつものジジにはない、美しく優しい雰囲気をありがとうございました!

最終日の夜は、1階の駐車場で篠田さんの大好きだった餃子パーティを開催して幕を閉じたのでした。あとで写真アップしておきます。

同時にシネアミューズでのLove Letterのレイト上映がはじまりました。昨日、ジジで展示していたポラロイド作品などの一部を持って劇場へ飾りにいってきました。1カ月間篠田さん宛に書いたみんなの三行ラブレターもすべて展示しています。最終日にはリリイや花とアリスでおなじみの蒼井優さんもいらして三行書いてくださったのでそちらも展示されていると思います。今月は本当にファンの方と同じ数のスタッフや俳優さんたちも多くご来場いただき篠田昇さんの人望の厚さがうかがえました。

篠田昇さん素敵な作品、素敵な出会いをありがとう。

さて、毎月かわるお店ジジの7月ラストテーマは「八百屋」です。

長野県中条村の丸山さんの野菜と群馬県の青木さんの野菜を販売します。入荷日は随時ブログでお知らせ予定。

実は今年の4月中条村の畑で私とサチコ店長は丸山さんに教わりながら野菜を植えてまいりました。育ててもらうこと(笑)3カ月、先週様子を見に行き収穫できるものとまだ途中のものとそれらをご紹介しながら、それぞれ農家のみなさんの野菜とともに販売いたします。

7月のメインアーティストはレギュラーで毎月参加のspooks(山内まゆ)が野菜のぬいぐるみを、そして、写真家の本城直季がミニ野菜のポラロイド写真を。是非お楽しみに!

そしてジジの8月は2年間の総集編となります。8月末には横浜でフェスが開催されますので後日正式発表いたします。さすがに実感してきた。

2008/6/24 火曜日

ひまわりになりたくて。marini*monteany×ただのいぬ。

Filed under: アーティスト,犬のこと — Lucy+K @ 0:21:29

昨日22日は篠田さんの命日ということで、お墓参りにいってきました。お墓のまわりは篠田さんの大好きな黄色いひまわりがいっぱいでした。

私もひまわりが大好きで、「ただのいぬ。」の詩でも登場しています。人ってひまわりに憧れつつも、いつまでもたんぽぽでいたい気もするしきっとその繰り返し。ひまわりにもひまわりにしかわからない不安とかあったりね。そう考えるとたぶんひまわりと一緒にいるたんぽぽが一番幸せなんだろうな。ひまわりになりたくて…
そんなただのいぬ。プロジェクトは、現在、marini*monteanyが大阪のギャラリーで開催している「犬展 いろいろ、あれこれ」に参加しています。ジジで人気のイラストレーター、マリーニちゃんのイラストと共に、処分される犬の現状も少し紹介。下のポスターは、一緒にやったポスター。犬鑑札をつけると犬が処分されないよっていうものです。
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この原画も飾られているとのこと。関西方面の皆さん27日までですので是非〜。また9月には東京でも開催する予定なのでまたお知らせします。

展覧会と言えば、ジジで毎月階段の掲示板で参加してくれている「山田の書きもの」の初の展覧会がはじまりました。
そういえば、我ら兄貴の「押忍!手芸部」もぬいぐるみが人気の「spooks」のまゆちゃんも先週まで展覧会でしたし、茅ヶ崎では古賀充くんなどなど今月はジジがらみの作家さんの展覧会ラッシュなようですね。ぶらぼ〜。

そんな大好きなたくさんのアーティストたちと楽しく展開してきた毎月変わるジジもついに限定の2年間が終わろうとしています。ひまわりであるアーティストたちに囲まれた幸せなジジはこれからもたんぽぽとして頑張りますが大きな活動は一旦休止いたします。8月はその2年を振り返る月、7月は企画としては最後の八百屋です。野菜とともにspooksの山内まゆさんのぬいぐるみとH写真家がメインアーティストです!

2008/6/21 土曜日

篠田さんのこと映画監督の永田琴さんに聞きました。

Filed under: アーティスト — Lucy+K @ 13:00:21

来月のジジは八百屋です。野菜売ります。作家も参戦です。というわけで今月の篠田昇展も残すところあと1週間ほどになってしまいた。
リピーター組も含め最近はタイミングにより店内が混み合ってしまい、ご迷惑おかけしております。といっても6、7人でギュウギュウという小さな店内なので、混むという表現も正しくないというか、とにかく狭いのが原因です、すみません。特に平日の夕方以降、土日は入場をおまちいただくこともあるかと思いますが何卒ご了承ください。

そんなにも愛される篠田さんについては、店内でも監督方に素敵なコメントをいただいておりますが、
今日はなんと、ご来店いただけないジジブログ読者のために特別、現場の篠田さんをよーく知る映画監督永田琴さんにお話をうかがいました!楽しく素敵な女性の永田琴さんには、篠田さんのモノマネをたくさんしてもらったり(かなり面白い!)、今回の設営でもいろいろと相談にのっていただいていました。

小山:永田さんは岩井俊二監督の助監督をされていたそうですがどの映画のどんなときに篠田さんとご一緒されていたのですか?

永田:そもそも、岩井さんの助手をすることになったのは篠田さんの紹介なんです。丁度、行定さんが岩井さんの助監督をやめられた時期で、四月物語の撮影の少し後でした。松たか子さんのプロモーションビデオを撮ったのが最初です。篠田さんに連れて行かれ、制作の仕事をしました。助監督の仕事もしたのかな?(その頃の私はウィルコという会社に所属)
その後、何度か篠田さんにつれられて岩井さんの現場へいき、そのうち岩井さんから直接声がかかるように。岩井さんと篠田さんの現場で特に印象的なのは「リリイ・シュシュのすべて」「花とアリス」ですが、篠田さんにはこんな感じでいろんな現場に連れて行かれました。CMとかPVとか…。篠田さんの撮影は、カメラ機材、カメラワークに始まってロケーション等、段取りをきっちりやらないと撮影出来ないことが多かったので、篠田さんのわがままを聞いてくれる制作部が必要だったんです。そんな理由で、制作部は連れて行くから、なんてことがまかり通っていました。あえて制作部としていますが、私は制作部と助監督を両方一緒にやってきたので特殊なのですがそういう言い方になってます。
私が監督になってから、一度だけ篠田さんに撮影を担当してもらったことがあります。キットカットのCMです。最初で最後になってしまったけど…すごく思い出に残ってます。珍しく私に気を遣ってくれて、「琴!……さん」とかよばれたりして。。。。なにも心配しなくても、絶対満足できるモノ撮ってやるぞ、ていう暖かい心意気が伝わってきて、安心して撮影に臨めました。大切な作品の一つになりました。

小山:そんな篠田さんは現場でどんな方だったのでしょう?

永田:一言でいうなら、ガキ大将でしょうか。人を呼ぶときは、口に指を挟んでならす口笛をつかったり(指笛?)、現場中になんか冷たいなぁと思ったら水鉄砲で水をかけまくっていたり、もういたずらといういたずらすべてでもって、周りのスタッフを脅かす(?!)ような人です。篠田さんの手にかかったらなんでもおもちゃなんです。
地方ロケなんかいくと大変です。トランシーバーを切ると怒られるんです。ホテルの部屋にいても、「琴、きいてるか?」「飯食った?」「いまからシャワー浴びるぞ」などなど…トランシーバーを使って、逐一連絡を取ってくるんです。切ったりなんかしたら、あとで「おまえトランシーバー切ってるだろ」とマジで怒られましたから(^_^; プライベートくれよ…って、思いましたね。
そんなガキ大将なのに、仕事は丁寧でした。よく「琴!おまえ乱雑だな」「もっと仕事は繊細に!」って怒られました。
ガキ大将の篠田さんにいわれたくない!と思ったりもするんですが、見ていると篠田さんの仕事は本当に丁寧で、びっくりするんです。切ったり貼ったり、道具を動かしたり…しかもいろんなアイデア持っているのでどうやってもかないませんでしたね。

小山:篠田さんは現場でのムードメーカーだったんですね。思い出に残る言葉はありますか?

永田:たくさんありすぎて…ですが、なぜか今ふっと頭に出てきたのは… 篠田さんの愛車、クラシックのベンツに乗せてもらったとき、「何聴く?」といって、一方的にビートルズをかけてくれました。丁度新しいスピーカーに替えたばかりで、絶好調のサウンドでした。その時の一言。
「動くマジソンスクエアーガーデン!」
つい、思い出し笑いをしてしまいます。

小山:さて、そんな篠田DNAを注がれ続けていた永田さん、昨年話題となった映画『Little DJ-小さな恋の物語-』の監督を手掛けられていますが、今後の予定は何かありますか?また、せっかくなのでご自身の宣伝などあればお願いします!
永田:もうすぐ新作の映画撮影に入ります。内容はまだお教えできないですが、来年お披露目できると思いますので、是非見て下さい。現在奮闘中です!
それともう一つ。「かわいいカノン」(季東将司著 徳間書店刊行)という小説が発売されました!縁あって知り合った作家で、彼から送られてきた小説をプロデュース的な立場で書籍にすることができました。とっても純粋で瑞々しい物語です。是非よんでください。

小山:では最後に永田さんから篠田さんへひとこと。

永田:篠田さんが教えてくれたたくさんの事や経験は、私の映画人生においての財産です。篠田さん、本当にありがとう!

小山:琴さん貴重なお話をありがとうございました。

明日は篠田さんの命日です。雨が好きな篠田さんはもう降らせてますね。

2008/6/18 水曜日

連動企画 映画「Love Letter」ニュープリントで上映!

Filed under: ggのこと — Lucy+K @ 12:48:06

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篠田昇+ポラロイド写真展 連動企画として
あの「Love Letter」の上映が決定しました!
ニュープリント上映です!なんてすごいことでしょう。

Love Letter オリジナル・ニュープリント

監督/脚本:岩井俊二 撮影:篠田昇
出演:中山美穂 豊川悦司
6/28(土)〜7/4(金)まで、1週間限定レイト上映
渋谷シネ・アミューズ
連日21:20〜1回上映 *整理券制 料金1300円
前売り券1000円:劇場窓口またはggにて販売中

******

「拝啓、篠田昇様。お元気ですか。私は元気です。」

映画は、主人公(中山美穂)が、亡くなった恋人にラブレターを出すことから物語ははじまるのですが、今月のジジでも篠田さんへの三行のラブレターコーナーがあります。

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2月の郵便屋さんのときに活版印刷で作った三行の原稿用紙。篠田さんの思い出に囲まれながら6月の空に贈ってください。きっとそれぞれの胸のポストにお返事が来ると思います。ジジの会場で展示した後は、6月28日からシネ・アミューズの劇場にうつり展示いたしますので映画とともにみなさんの三行のメッセージをお楽しみに。
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偶然ですが先週いろいろ重なり「Love Letter」の舞台となった北海道へいっていました。当時は篠田さんが撮ったからなどとは何も気にせずきれいな北海道の映像にうっとりしながら見ていたものです。今回は、ただのいぬでお世話になっているまほうの絵ふでさんが企画してくださり、東京からすごい人数と濃い内容で珍しくたっぷりの観光も。藤井樹が住んでいた小樽へは行きませんでしたが、初夏の北海道は言わずとも。
また、来月に札幌のcholonさんでポラロイド写真展を開催することになったのでその打ち合せもしてきました。ちょうど2年前の6月に私がスウェーデンの旅で撮ったポラを250点くらい展示する予定です。北海道と同じく6月のスウェーデンは一番気持ちのいい季節。夏の日差しは冬の夜の長い北欧の人々には宝物。毎年6月23日頃(そのあたりの金曜日)はミッドサマーといって、夏至のお祭りで国中が大騒ぎになります。スェーデン好きな私にとって特別なこの季節はどこにいても空の青がポラロイド心をそそります。詳細が決まりましたらまたお知らせしますので北海道の皆様どうぞよろしくお願いします!

劇場で観れるラブレターの北海道も楽しみだなー。

2008/6/9 月曜日

ポラロイドカメラ SX-70はみんなのアイドル

Filed under: 豆知識 — Lucy+K @ 9:31:42

夏間近、昨日は閉店後さちこ店長と二人でそうめんをゆでて食べました。
先日群馬で畑の勉強に行ったときに(来月のジジは八百屋さんなので)もらってきたとろろをすりおろし「うまい!」といいながら食べてたんですが、手とか口のまわりとかかゆくなってきて、DVDを見てたのにおかしくてそれどころじゃなくなりました。「かゆい」という感覚って不思議。嫌なものなのに人間味あふれてて…。
篠田さんのようなきれいな絵が撮れたらなあ…、そんなかゆいところに手が届くポラロイドカメラについて。

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今月店内に飾ってあるこのポラロイドカメラは篠田さん×岩井さんの95年の作品「ラブレター」で、主演の中山美穂さんが実際劇中で使っていたものです。実は篠田さんの自前。ちなみにこれは1972年に生まれたSX-70という機種になりますが毎年開催するジジのポラロイドカメラ月間でも一番人気のファーストモデル。茶銀とも呼んでいます。少し淡く、黄色や青みがかってオーバーよりに撮れるのが特徴です。
ジジもポラ好きで(私は690や680の機種がメインですが)かれこれ撮りはじめて8年くらいになります。旅行では1回に300枚とかフィルム持っていってましたもん。
ました、と、過去形なのは、ご存知の方も多いと思いますが、ポラフィルムの生産が残念ながら近々終了してしまうのです。
日本ポラロイド社の公式発表より。
私自身はポラをデザインや人とのコミュニケーションツールとして頼っていた分、やや不安もあるけど、たぶん「私の(ポラの)力なしであなたはもう一人で大丈夫よ」って言ってもらってるような気もします。あの光や色の素晴らしさを教えてくれたポラロイドカメラには本当に感謝。フィルムがなくなろうとポラは永遠の友です。それまではもったいぶって使おう。大事に使うときっと腕もあがるね。

そして展示にもあるように篠田さんもポラロイドが大好きです。撮影時に光をチェックするのにも、絵の構図用にも、お花見にも、近所の散歩にも常に持っていたそうです。今回展示してある写真はほんの一握り。奥様のいづみさんと写真などが収蔵してあったご実家の地下へ何度も何度も行って、思い出話しをたくさんうかがいながらセレクトしました。篠田ファンにはきっとあの写真はあそこの映画の現場だ!など、たくさん発見できるのでしょう。

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また、その展示写真の中から篠田昇ポラロイド記念オリジナルポストカードセットをご用意いたしました。愛犬オスカーの写真、DMのタイトルなし(裏面には展覧会の情報入り)「写真以上写真未満」に掲載された作品などポストカード5枚+三行レター便箋(後日説明)のセットで1100円です。たくさんあるので大丈夫だとは思いますが一応ナンバリング付きの数量限定ですのでご了承ください。

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そして今回も有名ショップSX-70 FOREVERさんに多大なるご協力をいただきポラロイドコーナーを設置。「とにかくラブレターに出てきた篠田さんと同じカメラが欲しい!」「撮れるうちに撮ってポラの作品を残したい!」という方のためにSX-70の販売もしております。初心者の方でも店長が使い方を丁寧にレクチャーしますのでご安心を。カメラ購入まではいかないけど、このビジュアルが好きなのよね〜、という人にはSX-70 FOREVERオリジナルポスター(写真正面)を2100円で販売していますのでこちらもどうぞ。

2008/6/6 金曜日

6月6日。作品の前にまずは「愛」ですよね、篠田さん。

Filed under: アーティスト — Lucy+K @ 13:44:33

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連日たくさんのファンの方にご来場いただいている篠田昇ポラロイド展ですが、篠田さんを知らない人も、今月のジジに入るとなぜか皆、ファンになってしまうという…そんな不思議な月です。映画キャメラマンとしての秀逸さは後に触れるとして、まずはその人柄、生き方に吸い込まれてゆくのだと思います。映画もすばらしいし写真もいい。でも、その前にまず「愛」です。篠田さんは愛で生きる人なんですよね。

といっても私はお会いしたことがあるわけではありません。
そんな篠田さんを知らない人のために、今展覧会では、生前親しかった映画監督のみなさんに篠田さんについてのお話をいただき展示しています。まずは、自身の映画作品ではほとんどを共にされている岩井俊二監督。そして、仕事以外でもよく一緒だったという長澤雅彦監督からは、まだ暇な時代(笑)から入院生活に至るまでの思い出話をたっぷりと。また、遺作となった話題作「世界の中心で、愛をさけぶ」を監督された行定勳監督からも。それぞれの文章からは、篠田昇という偉大であたたかい人柄が手にとるように伝わってきます。そして昨日、井筒和幸監督からもひと言届きましたので週末には展示しておきます。そう、篠田さんはデビュー以来、井筒監督作品も多く手掛けていました。是非ご来場ください。

さて今日は6月6日。なんの日だ。
別に問うほどのことでもないのですが、実は6年前、前社で雑貨屋企画指令が私とサチコにくだされたのが2002年の6月6日でした。企画が動き出した日です。それから少ししてggという名前がついて、「雑貨屋をつくることにしました。」の本が出て、デザインの仕事をする傍ら移動式雑貨屋を4年間展開した後、たくさんの人に支えられながら2006年8月ようやく小さな8坪のお店ができました。人の愛が行き交うシステムをと2年限定ではじめた月変わりの無茶なお店も残すところあと2回。今月の篠田さんの愛たっぷりのジジは偶然のような必然のような。。愛がすべてとは言わないけれど愛がなければ良い作品は、残らない。私の少ない経験の中で唯一はっきり言えること。これまで出会った皆様の愛に感謝です。

そしてもうひとつ、私も一緒に企画している活版印刷のオールライト工房が、本日6月6日オープンしました!こちらも昔ながらの素晴らしい職人さん、印刷物や文字に対するみんなの愛によってスタートすることができました。今月のジジの篠田さんのDMの表面も実はオールライト工房で1枚1枚手作業(!)で活版印刷をしてもらっています。兄様ほんとうにありがとう!
katsuji.jpg活字といいます。

篠田さんの仕事にしろ活版印刷にしろポラロイドカメラにしろ、新しい技術がうまれる中で、変わらずにいたい部分もありますよね。決して古いものアナログが残ればいいという単純な話しではなくて、物体自体はなくなっても最先端な仕組みの中で実はとても必要なものは、人の手や気持ちなのだと思います。その気持ちを頭だけで保ち続けるのはおそらく難しいので、活版やポラロイドのように実際の作業を少しでも残したり、篠田さんのような仕事の紹介をしたりする機会を増やせるようにしたいものです。
なんて、先日もまる1日携帯をお店に忘れて携帯に頼りっきりの私は、まわりに大迷惑をかけてしまう始末。かと思えば、パソコンの接続などさっぱり苦手でいつも人にヘルプを出す、まったくもって最先端とアナログを共存できていないいまいちな私ですが今後ともよろしくお願いします。

UFOもおっこちるほどの6月6日はなんだか感慨深いものがあります。

2008/6/1 日曜日

6月は、「篠田昇+ポラロイド展」です。お元気ですか?

Filed under: ggのこと — Lucy+K @ 0:27:14

こんにちは。毎月変わる小さなお店gg(ジジ)の6月は、「篠田昇+ポラロイド展」です。

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2008年6月1日(日)→6月28日(土)

昨年末発売されたgg企画監修の本「写真以上写真未満」の巻頭インタビューを覚えていますか?

そう、岩井俊二さんに語っていただいているカメラマン、その人が篠田昇さんでした。
光のマエストロとよばれた映像カメラマン篠田昇さんは、2004年、映画『花とアリス』(岩井俊二監督)、『世界の中心で、愛をさけぶ』(行定勲監督)の撮影を最後に52歳という若さで他界されました。今展覧会では、写真好きの篠田さんが残したポラロイド写真を中心に、映画作品にまつわる機材やプライベートの持ち物、また、生前親交の深かった監督から寄せられたエピソード等を展示いたします。ここ、ジジという小さな8坪のお店から、映画では見ることのできない篠田昇の静かな息づかいを、ポラロイド写真というぬくもりを通じて感じてください。代官山の小さな部屋に広がる篠田昇の大きな世界をどうぞお楽しみに。
「篠田さん、お元気ですか。」

篠田昇 しのだのぼる
1952年生まれ。埼玉県出身。撮影監督。1985年「ラブホテル」(監督:相米慎二)で撮影監督デビュー。『BeRLiN』(監督:利重剛)『死国』(監督:長崎俊一)等の他、岩井俊二監督との作品『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』等多数手掛ける。遺作となる『世界の中心で、愛をさけぶ』(監督:行定勲)で、日本アカデミー賞優秀撮影賞を受賞。2004年6月22日、肝不全のため逝去。

ジジ 東京都渋谷区猿楽町2-142階 
営業時間:12時〜20時 定休:月曜+月末2日間 入場無料 
問合せ tel.&fax.03-5489-5881 
www.lucky-clover.jp gg@lucky-clover.jp
主催:Lucy+K 協力:篠田いづみ
協賛、協力:SX-70 FOREVER by SWEETROAD、モノグラム、カームプラス、ロックウェルアイズ、シネアミューズ、斉藤硝子店 、オールライト工房、ウィルコ


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