意味のあるモノとヒトの出会いは「いろは」から。
なかなか お店がオフィスになりません。
ここ数日オフィスにチェンジするのに資料から内装から大量に片付けているのにいつまでたっても終わりません。写真は本当は今日から稼働しているはずなのに、とぶつぶつしながら資料の山にうもれている店長の様子です。
そんなひどいありさまの最中、予告なく突然外国人が来客。
いつも外国のお客様が多いggだけどこんなひどい状態でおむかえしてしまうのははじめて。見たことあるような、ないようなお顔だち。
店長「うーん誰だっけ…あー!!!」
実は先日のファーマーズマーケットで出張ブックストアを開いていたときに、わたしたちのショップで欲しい本をみつけたイギリス人の男性でした。
それがこの本。
装丁は布張りに鳥と文字は金の箔押し。
といっても一番のお気に入りは、中身が鳥の写真図鑑なのですが10Pに1Pくらいの割合でカラー写真 、その写真がすごくすごくすごくいい。
スウェーデンかどこかで購入したのですが、実はあまりにも気に入っていて、ひどいことに並べていたのにもかかわらず売りたくなくて、聞かれたのにごめんなさいこれやっぱ売りませんという始末。
ひどい店。
しかしそれでもどうしても欲しいというので仕方ないからある程度の売らないつもりの値段をつけて謝りながら伝えると、「悩むなー、僕はあと2週間日本にいるからその間に半額にする決意ができたら連絡してね。」と名刺を置いていった。
でもやっぱり値段じゃないよね、これ売れないよね〜。と話ながら、さちこ店長とお店に戻りその夜一応名刺のアドレスを調べてみると、なんと彼は鳥を研究しているアーティスト?!だった。
この期間、森美術館で 展示とトークショーもするほどの鳥マニア。
「……」
心はゆらぐ。そして、
「鳥をこんなにも愛する人の手元に渡ったほうが、この本も幸せかもね。 」
わたしとさちこは、決意する。負けた。
「売ってあげよう。」
自分たちにとっては破格値だったけど、まあなにかの縁だ値段は関係ないさ。と、4日前にメールを送ったのだ。
.
という段階を経て、その人は今日突然ggにやってきた。
お互いニヤニヤしながら挨拶をして、資料だらけの机を無理矢理あけてお茶を出す。しかも持っている別の鳥関係の古本も見せ、「これは絶対売らないけどね。私たちのおき入りの鳥の本だよ」と言うと、目をキラキラさせて「ナイスな本だ!」と喜んでくれてデジカメでたくさん中身を撮っていた。
これだけ鳥が好きならやっぱり嬉しい。大事にしてくれるね。と
今度その本が恋しくなったらロンドンに観に行くね、と彼と私たちの交渉はすごくハッピーに成立した。
喜びの記念撮影。
時間を超え、ジャンルを超えた出逢いはとても大事だ。と思ったが、ついてる値段を気持ちよく半額にさせてしまうこの「いろは」術は、別のところで真似したい。
.
時間を超えてといえば先週、モリマンとまちゃまちゃの女芸人の朝までトークライブにいってきた。仲良しのモリマンさんに招待してもらい、スタートは夜中の12時、新宿ロフト。
朝まで5時間、吉本の若手芸人やモーリーさん出身地の北海道の芸人さんなど総勢30人くらいがかわるがわる3人を取り囲む。
もちろん基本ベースは下ネタやブラックネタ。それなのにプロはやはりちゃんと話がうまくまとまって進行している。
しゃべりの「いろは」が、しっかりしてるのだ。
今年は「はなし」のできる女になろう。
.
そして「いろは」 といえば、ジジでおなじみのオールライト工房の「いろは展」 が週末からはじまります!
活版印刷に触れられるチャンスをおみのがしなくー。
http://allrightkoubo.jugem.jp/?eid=81
ものごとの「いろは」大切です。
今年は「いろは」のわかる女になろう。
.
*お知らせ*
正式に店舗はオフィス &ショールームになりますのでアポなしでのご来店はご入室いただけませんのでご了承ください。ごめんなさい。
TrackBack URL :
Comments (0)