2007/5/6 日曜日

活版再生展 ようやく開幕。

Filed under: 豆知識 — Lucy+K @ 4:01:59

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昨日、5月4日に半年にわたり企画してきた「活版再生展」が三茶のキャロットタワーにて無事オープンしました!
活版印刷とは鉛などで作られた活字を組み合わせて版をつくり印刷する昔の印刷技法です。今廃れつつあるこのスゴ技の印刷技術を本当になくしてよいのか?というとこらから始まった企画。活版再生というからには再生なのです。ただ美しい活字を見てうっとりする展覧会ではなく、残す方法をみんなで考えようという課題のたくさんある展覧会です。
ジジでも12月の文字屋で活版コーナーを作ったりなどちょっとづつ宣伝してきましたがようやく昨日はオープニングでたくさんの方が来場。若手の作家ももちろんですが現役の職人さんなども多く参加されました。一般の来館者もそんな感じで「昔活版印刷所やってたんで懐かしくてね」、というおじいさんもたーくさんやってくきている素敵な展覧会です。

活版再生展
会期:2007年5月4日(金)〜2007年5月20日(日)
時間:11時〜19時 ※会期中無休・入場無料
会場:せたがや文化財団 生活工房ワークショップB(4F)/生活工房ギャラリー(3F) 作家作品の展示は主に3階になります。

<出品作家>
池田充宏・田中義久(COIL)、イチハラヒロコ、江藤公昭(ランドスケープ プロダクツ)、大石薫(アダナ・プレス倶楽部、Lingua Florens)、加藤賢策・草薙洋平・大西隆介(東京ピストル)、菊地敦己(bluemark)、桐島カヲル(Lingua Florens)、小山奈々子、澤辺由記子(temp press)、住吉麻衣子(乙女印刷)、高田修地・高田唯(ALL RIGHT GRAPHICS)、武井実子(SAB LETTER PRESS)、名久井直子×福永信×法貴信也 、西尾彩(citrus press)、藤原弥生(7 days cards)

私が携わることになったのはもともと「ただのいぬ。展」でお世話になっているせたがや文化財団の生活工房の企画だったからです。昨年秋、生活工房犬担当の方と島根を視察中に別スタッフの竹田さんから電話があり、印刷機が譲り受けられることになったので活版企画やりたいんですよね、という話を聞き、それはいい企画だ!とちょうど小泉八雲の博物館を見学しているときだったこともあり、その場ですぐに盛り上がりました。ただのいぬ。チームでしかも島根県で(笑)。
ということで帰京後、私のまわりのスペシャル活版好きが無理矢理連れてこられることに。それが企画にメインで携わることになるデザイナーの高田唯氏と活版でカード作りをしていた SAB LETTERPRESSの武井実子氏でした。(武井さんのカードはggでも人気)さらにデザインも印刷も未経験の高田兄も参加。その後活字の整理からメンテナンス、印刷の勉強や印刷屋さんへの研修、印刷の実験などなど本当にこの三人ががんばってくれてとにかく細かく、重く、大変な作業が多い活版、実は涙の結晶の企画だったりもするのです。主催者の担当竹田由美さんもが印刷をできるほどまでになりその一生懸命さが伝わったようで本当に多くの活版印刷屋さんの協力をいただくことができました。内装には活版好きのランドスケーププロダクツの江藤さんも参加、素敵な家具を制作していただきこんな感じの展内に仕上がりました!

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未来型活版印刷工房を作ってみました。といってもよくわからないと思いますので、とにかく行ってみてください。ただのいぬ。展に行った事ある人は同じ会場といってもきっとびっくりすると思いますが、生活工房の会場ってすごーくいろんなかたちにすることができるんです。設営も大変でしたが、なんとこの展覧会ジジ倶楽部さん大活躍なんです。設営は会員4番のMくんが3日間まるまる手伝ってくれて、亀井さんも最終日お手伝い。そして先日募集していた受付のアルバイトにも5名ほど参加予定とあり、パワー全開のジジ倶楽部のみんながんばって〜!!
ところでMくん活版は全部重いから大変だったでしょ。はじめての活版体験どうでしたか?


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